女子今市が猛攻19得点で24連覇 男子今市も快勝で頂点 ホッケー・県高校総体

ホッケー女子決勝 第1クオーター、今市のMF鷲頭(中央)がドリブルで持ち込みシュートを放つ=日光市ホッケー場

 栃木県高校総体は23日、日光市ホッケー場ほかで各競技が行われ、ホッケーは男女で今市が頂点に立った。

 男子の今市は1回戦で合同(鹿沼・鹿沼東)を破った今市工と決勝で対戦。前半で4点を奪うと後半もFW篠原陵佑(しのはらりょうすけ)主将のゴールなどで5点を奪って9-0で快勝した。女子の今市は合同(鹿沼・鹿沼東)と決勝を戦い、各クオーター複数得点の猛攻で19-0と圧倒した。

部員9人、冬の努力結実 女子今市

 ホッケー女子の今市がピッチを縦横無尽に駆け回った。決勝はわずか9人の部員に競技経験者1人を加えて相手を圧倒し、前人未到の24連覇を達成。GK秋山真莉愛(あきやままりあ)も「自分たちらしいペースで戦えた」と胸を張った。

 前半だけで9ゴールとパスホッケーがさえ渡った。中盤はMF鷲頭凜(わしずりん)が随所に顔を出して攻撃のテンポをつくって支配。MF今井捺葵(いまいなつき)も「守備のサポートもしながら展開できた」と振り返るように攻守で躍動し、豊富な運動量は最後まで落ちなかった。

 一つ上の代が引退した昨冬から5人で活動を強いられた。日々の練習メニューは限られ、実戦形式の練習はほとんどできない。それでも「体力や筋トレ、基礎練習はしっかりとやってきた」とDF斎藤輝(さいとうひかり)主将は自負する。

 今井も「1回ずつ集中してきたからこそ今日の結果につながった」。伝統の「パスアンドゴー」を貫いた選手たちを長谷川彩(はせがわあや)監督は「やるべきことをしっかりやった」とたたえた。

 本年度から合同チームでの全国高校総体出場が認められたホッケー競技。しかし選手たちは新たな仲間を募りながら、単独での出場を目指すことを決めた。「人数は少ないけど強いチーム、と言われたい」と斎藤主将。笑顔は決意の表情に変わった。

ホッケー男子決勝 第4クオーター、今市のFW篠原(左)が振り向きざまのシュートでチーム7点目を奪う=日光市ホッケー場
ホッケー男子優勝の今市
ホッケー女子優勝の今市

© 株式会社下野新聞社