「第二の盛り土」現所有者側が土砂撤去 28人死亡熱海土石流災害の“隣の谷”

住民28人が犠牲となった(災害関連死を含む)2021年7月の静岡県熱海市の土石流災害の隣の谷筋にある「第二の盛り土」と呼ばれる土砂投棄現場で、現在の所有者側が不安定な土砂の撤去作業を完了させたことがわかりました。

<渡邉佳昭カメラマン>

「熱海市伊豆山の上空です。第二の盛り土から土砂が撤去されています」

熱海市で起きた大規模な土石流災害の起点となった盛り土の南側には、無許可で土砂が捨てられた「第二の盛り土」と呼ばれる場所がありました。

静岡県によりますと4月13日、現在の土地所有者側による「第二の盛り土」での土砂の撤去作業が完了したと確認できたということです。

ただ、法令違反状態は続いていて5月までに現場での植栽を完了することや隣接するソーラー発電施設の排水設備の整備も進めるよう静岡県は現所有者側に求めていくとしています。

この場所は土砂が不安定なまま、約6,000立方メートル残っていて、住民からは土砂流出への不安の声が上がっていたこともあり、静岡県と熱海市は現在の土地の所有者に対し、森林法違反の是正などを指導してきました。

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