リニア利水協議会「加わることはこだわっていない」静岡市長「形は別」も連携強調

静岡市の難波喬司市長は4月25日開かれた定例会見の中で、リニア問題を前進させるため、大井川の流域市・町と連携していくと強調しました。一方で、流域市町でつくる協議会に加入するかどうかについては「こだわらない」と明言を避けました。

<静岡市 難波喬司市長>

「加わることはこだわっていない」

難波市長が加入への明言を避けたのは、リニア問題をめぐり、静岡県や大井川流域の10市町でつくる「大井川利水関係協議会」です。

協議会は、リニア工事による水問題などに対し、流域の市や町が一体となって対応するため2018年に発足しました。しかし、前市長がJR東海とリニア工事推進に関する合意書を交わしたことなどから、大井川流域の市町で唯一、静岡市だけが加入していない状況です。

<静岡市 難波市長>

「加わらない選択肢はない」

そのため、難波市長は就任すぐの会見で、リニア問題を前進させるため加入への意欲を示していました。難波市長は24日も吉田町と川根本町の町長と面会し、リニア問題などについて議論しました。ただ、25日の会見では加入への明言を避け、連携を強調するに留まりました。

<静岡市 難波市長>

「8市2町のどういう形かは別。連携をしていきたいと思う。先日から訪問して連携を深めたいと、自然と決まってくるかなと」

リニア問題に一体となって取り組めるのか。静岡市の模索は続きそうです。

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