長崎県南島原市は長距離サイクリング用の公式マップを発行した。海岸沿いや市を一周するルートなど全6種類のコースを設定し、道中の距離や高低差、コース上の見どころに加え、観光スポットや休憩場所などを紹介した。市民の健康増進のほか、市内への観光誘客や消費拡大を図る。
市は「自転車が誰でも安全で快適に利用できる交通手段として暮らしに定着すること」などを目指し、2019年度に自転車活用推進計画を策定。施策の一つにサイクリングコースの設定と情報発信がある。
今回公開したマップは市として初の試み。最長の「南島原一周コース」(約72キロ)は、市口之津港ターミナルビルを発着地に、俵石展望所や原城跡を巡る。
高低差が最も少ない「口加(口之津・加津佐町)ビューポイントコース」(約36キロ)は、国道251号の美しい海岸線を疾走。落陽が美しい瀬詰崎灯台や両子岩、白砂青松の前浜海水浴場を巡る。
市役所各庁舎のほか、市観光施設などで配布。市外の行楽客は市ホームページ(「南島原市サイクリングマップ」で検索)からもダウンロードできる。
商工観光課の吉岡宏真さんは「太陽と海が輝く南島原。美しい景気やおいしいグルメを堪能しながらサイクリングを楽しんで」とPR。問い合わせは同課(電0957.73.6633)。