学んで遊んで春楽しむ 生き物いっぱい里山の魅力体験 上三川

里山で虫などを観察する親子ら

 【上三川】春の里山観察会「明治里山再生プロジェクト」(川俣将世(かわまたまさよ)代表)が23日、明治小の通学路周辺の里山で行われ、町内外から親子ら約40人が参加した。

 同団体は、人の手が入りづらくなった里山の再生を目的として、2014年に発足。観察会は今年で10年目を迎えた。とちぎ昆虫愛好会の高橋滋(たかはししげる)会長を講師に迎え、虫や草花などを観察した。

 観察会に先立ち、川俣代表が「多様な生物が生息する里山の素晴らしさを体験してほしい」とあいさつ。絶好の行楽日和となったこの日、参加者はミントの葉の香りを嗅いだり、土に穴を掘ってカブトムシの幼虫を探したりしていた。子どもたちは講師などからサンショウやスミレなど植物の説明を受け、興味深そうに耳を傾けていた。

 初めて親子で参加した上三川小5年の高徳心優(たかとくみゆ)さん(10)は「虫がいろいろいて、自然について知ることができて楽しい」と満足そうに話していた。

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