“山で異音” 現地調査の専門家「原因は岩盤崩落」 避難指示は4世帯6人に変更 広島・呉市

きのう(26日)、異音が確認されたため、一帯に避難指示が出されている広島県呉市の山について、現地を調査した専門家は「岩盤の崩落が原因」と指摘しています。(※写真は広島県提供)

26日朝、呉市広塩焼で、「山の中からバキバキと音がして心配」という通報があり、27日も一帯に避難指示が出されています。

避難指示の対象は、27日午後8時現在で4世帯6人となっていますが、29日に雨が予想されているため、呉市は解除は雨が止んだ後の状況をふまえて検討するとしています。

末川徹 記者
「土砂災害に詳しい専門家が現地入りしました」

きょう(27日)午後、砂防学が専門で広島大学の 海堀正博 特任教授が県や呉市の職員たちと現地に入りました。

海堀正博 特任教授
「ボロボロの岩盤の一部が崩落した、それが落石音、異音となってみんなのところに聞こえて心配の種につながったということだと思います」

海堀特任教授によりますと、新たに崩れた現場は、「昔からとみられる岩盤のひび割れ」が多くある場所だったということです。

海堀特任教授は、今回、岩盤が崩落している範囲は極めて小規模であることから、「週末の雨の状況によっては避難指示のエリアをせばめてもいいのではないか」と指摘しています。

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