大谷惜しくもサイクル逃す 「先発投手のサイクル安打」は前例なし

日本時間4月28日、大谷翔平(エンゼルス)はアスレチックス戦の第1打席でセカンドへの内野安打、第2打席でセンターへの先制タイムリー二塁打、第4打席でセンターへの三塁打を放ち、自身2度目のサイクル安打に王手。第5打席で放ったセンターへの大飛球はウォーニングトラックでエステウリー・ルイーズに捕球され、惜しくもサイクル達成とはならなかったが、もしこの打球がスタンドに届いていれば、メジャーリーグ史上初となる「先発投手によるサイクル安打」が達成されるところだった。

メジャーリーグ公式サイトによると、登板した試合でサイクル安打を達成した選手は、1888年7月28日(現地時間)のジミー・ライアン(シカゴ・ホワイトストッキングス=現カブス)の1人だけ。ただし、ライアンは中堅手としてスタメン出場したあとにリリーフで登板しており、サイクル安打を達成した先発投手はメジャーリーグの長い歴史上でも1人もいない。

また、大谷は単打、二塁打、三塁打の順に記録しており、もし第5打席で本塁打を放っていれば、史上15度目となる「ナチュラル・サイクル」(=単打、二塁打、三塁打、本塁打の順に記録されたサイクル安打)が達成されるところだった。この「ナチュラル・サイクル」は2006年9月13日(現地時間)のゲーリー・マシューズJr.(レンジャーズ)を最後に達成されていない。

なお、大谷は2019年6月13日(現地時間)のレイズ戦でサイクル安打を達成しており、これは日本人選手で唯一の快挙。実力だけでなく運も必要なサイクル安打だが、パワーとスピードを兼ね備える大谷ならば、メジャーリーグ史上初となる「先発投手によるサイクル安打」を達成する日が訪れるかもしれない。

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