恋愛感情抱かせて現金だまし取る・・・ 国際ロマンス詐欺を防いだ行員2人に感謝状 長崎署

平戸署長(左)から感謝状を受け取った大野支店長代理(左から2人目)と山口さん(中央)=長崎署

 外国人などを装い、恋愛感情を抱かせて現金をだまし取る国際ロマンス詐欺を未然に防いだとして、長崎署は26日、長崎市銅座町の三菱UFJ銀行長崎支店の大野浩司支店長代理(48)と従業員の山口麻実さん(54)に署長感謝状を贈った。
 同署によると3月31日午前、来店した同市の60代男性が山口さんに「シリアにいる女性医師から荷物を受け取るため、手数料を送金しないといけない。クレジットカードで80万円送金する方法を教えてほしい」などと尋ねた。
 詐欺を疑った山口さんは、大野支店長代理と男性を説得し、同署に相談するよう促した。男性は交流サイト(SNS)で知り合った相手から、LINEで「ハンサム」「愛している」と伝えられたという。
 贈呈式で、平戸雄一署長から感謝状を手渡された山口さんは「お客さまの大切な資産を守れてうれしい」、大野支店長代理は「スタッフと情報共有して手口への理解をアップデートしていくとともに、お客さまが気軽に相談できる距離感をつくっていきたい」と話した。

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