ストップ、ニセ電話詐欺 遺産相続名目で1472万円詐取被害 

 時津署は27日、長崎市内の50代自営業男性が計約1472万円分の暗号資産と電子マネーカードの利用権をだまし取られる詐欺事件が発生したと発表した。
 同署によると1月8日、交流サイト(SNS)で知り合った中国人女性を名乗る人物から男性のSNSのダイレクトメッセージに「知人の遺産継承をしてほしい」と連絡があった。遺産の受け取りに必要な認証コードの取得費用を名目に、2月、2回にわたり約1420万円の暗号資産を指定のアドレスに送った。
 4月には「あなたの口座に送金する」とうそのメッセージを受け取り、16回、計約52万円分の電子マネーカードの利用権をだまし取られた。入金されなかったため、同署に届け出た。
 同署は「交流サイトなどで知り合った面識のない人から金銭の話をされた場合、詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしい」と呼びかけている。

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