枯れて伐採 被爆樹木のムクノキ 後世に伝えるプレート 平和大通りに設置 広島

広島市の平和大通りで、枯れたために去年、伐採された被爆樹木の「ムクノキ」を後世に伝えるため、説明プレートが設置されました。

28日、プレートを寄贈した広島東南ロータリークラブの関係者などが参加して、設置のセレモニーが行われました。ムクノキは被爆当時、爆心地から530メートルの場所にありました。

去年3月の調査で枯れていることが確認されたことから、被爆樹木の登録が抹消され、台風で倒れる恐れがあったため伐採されました。今回、被爆樹木だったことを後世に伝えるため、説明プレートが切り株の近くに設置されました。

広島市 西田満 被爆体験継承担当課長
「被爆樹木がここで生育したということをみなさんにお知らせすることで、被爆の実相を後世に伝えていきたいと考えている」

被爆樹木は、登録制度が始まった1996年には171本ありましたが、徐々に枯れるなどして現在は160本になっています。

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