10年前の世界的ゲームで「超使えたアーセナルの天才若手8名」はどうなったのか

世界の様々な国のサッカーリーグや選手が再現されたゲーム「フットボール・マネージャー」。

実際にサッカーをプレーしている者にも愛好家が多く、スカウトもこのゲームのデータを参考にしているという話も。またスタッド・ランスのウィル・スティール監督がこのゲームから指導者を志したということで話題になった。

『Planet Football』は今回、2012年11月に発売された「フットボール・マネージャー2013」において非常に有望視されていたアーセナルの若手選手8名をピックアップしているぞ。

エミリアーノ・マルティネス

現在:アストン・ヴィラ

10年前は「ダミアン・マルティネス」という名前で登録されていたアルゼンチン人ゴールキーパー。2010年にインデペンディエンテから17歳でアーセナルにやってきていた。

それから長くローンでの修行生活を送ったあと、2019-20シーズンにようやくブレイク。その活躍からアルゼンチン代表にも定着し、昨年はワールドカップ優勝という栄誉も。

カール・ジェンキンソン

現在:ニューカッスル・ジェッツ

チャールトン・アスレティックから若くしてアーセナルのアカデミーに加入した天才ディフェンダー。2011年からトップチームでプレーしたものの、ケガの多さもあってローン生活が長くなり、レギュラー獲得には至らなかった。

2019年にはアーセナルを離れてノッティンガム・フォレストへ移籍。現在はオーストラリア・Aリーグのニューカッスル・ジェッツに所属している。

エマニュエル・フリンポン

現在:引退

少年時代からアーセナルの下部組織に所属していたガーナ出身のミッドフィルダー。世界屈指の若手スター候補と評価されたものの、残念ながらあまりサッカー選手としては成功しなかった。

大きな怪我やサミル・ナスリとの喧嘩などがあってアーセナルを離れ、ロシアやスウェーデン、キプロスでプレーしたものの復活できず。ケガのために26歳以降ピッチに出られず、2019年に引退している。

カイル・エベシリオ

現在:アルキ・オロクリニ

このリストの中ではあまり知られていない選手の1人であるカイル・エベシリオ。フェイエノールトのアカデミー出身であり、2010年にアーセナルへと引き抜かれた。

ただイングランドではあまり高い評価を得られず2013年にトゥウェンテへと移籍し、それからはADOデンハーグとエクセルシオールに所属した。現在はキプロス2部のアルキ・オロクリニでプレー。

宮市亮

現在:横浜F・マリノス

圧倒的なスピードを持つ日本人ウインガーとしてアーセン・ヴェンゲル監督の目を引いた宮市亮。Jリーグを経由することなくイングランドに渡ったが、不運にも大きなケガが彼の進歩を妨げた。

アーセナルを離れたあとはドイツに渡ったものの、そこでも怪我に悩まされることに。その後横浜F・マリノスと契約して初のJリーグを戦い、日本代表にも選ばれるなど復活をアピールしたが…再び不運にも大怪我で離脱。ピッチに戻る日を待ちわびている状況だ。

ジャック・ウィルシャー

現在:アーセナルU-18コーチ

まだ30歳ながらも現役を引退することを余儀なくされたかつての天才MF。10代でトップチームの中心となったセントラルMFであるが、キャリアのほとんどをケガとの戦いに費やしてしまった。

ボーンマスやウェストハム、そしてオーフスで復活を期すも離脱を繰り返し、昨年現役引退を決断。ペア・メルテザッカーの誘いで指導者となり、現在そのコーチングが高い評価を受けている。将来的にはアーセナルの監督になるのでは?という声も。

セルジュ・ニャブリ

現在:バイエルン・ミュンヘン

現在バイエルン・ミュンヘンで重要なアタッカーとなっているセルジュ・ニャブリであるが、アーセナルでは非常に苦しい時間を過ごしていた。若くしてプロデビューを果たしクラブ史上2位の若さでゴールも決めたが、ローン移籍の失敗と怪我で挫折した。

しかし2016年にドイツへ渡るといきなりブレーメンのエースとして活躍。ホッフェンハイムを経てバイエルン・ミュンヘンに移籍し、ついにその才能を開花させた。

アレックス・オックスレイド=チェンバレン

現在:リヴァプール

アーセナルで6年間を過ごし、200試合以上に出場したオックスレイド=チェンバレン。怪我も多く一貫性はそれほどなかったものの、アーセン・ヴェンゲル監督の信頼を受けてプレーしていた。

そして2017年に3500万ポンドでリヴァプールへと移籍し、ユルゲン・クロップ監督の下でプレー。ただやはり怪我の多さによってなかなか継続的に貢献できずにいる。

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