高根沢の「舞TAKANE」結成20年 今年6月のYOSAKOIソーラン祭りに照準

踊りを披露する「舞TAKANE」

 【高根沢】よさこいを中心にオリジナルの踊りを披露する町内のチーム「舞TAKANE」が今年、結成20年を迎えた。全国的な初夏のイベント「YOSAKOIソーラン祭り」(札幌市)のジュニア大会を、2010、11年に連覇したメンバーも活動している。チームは今年6月に開催する同祭り(40人以下の部)出場に照準を合わせ、遠征や調整に熱を入れている。

 舞TAKANEは町やさくら市、大田原市など在住の27人で構成している。代表の宝石台2丁目、藤原栄子(ふじはらえいこ)さん(77)は、よさこいの地元高知市出身。1989年に町内に移住し、小学校教諭を務める傍ら、よさこいや北海道の「ソーラン節」をアレンジした踊りの普及に尽力してきた。2003年には舞TAKANEと、原則中学3年生まで所属できる「舞まいKid’s」を立ち上げた。

 「YOSAKOIソーラン祭り」は1992年に札幌市で誕生した。鳴子を手にソーラン節のフレーズを入れながら踊る祭りで、全国から約250チームが参加。観客は200万人にも達するという。「舞まいKid’s」は結成7年目に同祭りのジュニア大会に初出場し、全国の頂点に。翌年も北海道の強豪チームを抑え、連覇を達成した。

 当時のメンバーで舞TAKANEで活動しているのは女性3人。現在、20歳代を迎え、踊りの切れと技に磨きがかかる。そのうちの1人、会社員久郷優希(くごうゆうき)さん(27)=さくら市氏家=は「聖地のような場所を再び訪れることは、感慨深い。『踊るのはこれが最後』と思いながら、力を出し切りたい」と話す。

 チームは23日、道の駅きつれがわのリニューアル6周年記念で舞を披露し、観衆から「アンコール」の声が上がるなど、手応えを得た。今後は、茨城県大子町の大会参加などで調整し、6月の大会を目指す。

 藤原さんは「結成20年の節目の年。少ない人数でも頑張れるということを札幌の地で証明できれば」と話した。

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