量販店購入の刺し身でアニサキス食中毒 福井県敦賀市、食べた男性が9時間後に腹痛

アニサキスの幼虫(国立感染症研究所提供)

 福井県は4月28日、福井県敦賀市内の量販店で購入した刺し身を食べた同市内の70代男性が腹痛を訴え、食中毒と断定したと発表した。胃から魚介類に寄生するアニサキスが見つかった。男性は入院しておらず、回復に向かっているという。

 県二州健康福祉センターは食品衛生法に基づき、同店の魚介類販売を28日の1日間、営業停止処分にした。

 県によると、男性は25日午後2時50分ごろにイカ、アジ、ハマチ、カワハギの刺し身を購入。午後6時ごろに自宅で食べ、26日午前3時ごろに症状が出た。

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 県内の今年の食中毒発生は10件目で、前年同期の3件を大きく上回っている。県によると、10件のうち8件はアニサキスが原因で、鮮度維持や目視確認、冷凍、加熱などで予防するよう呼びかけている。

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