「笠間の陶炎祭」開幕 茨城 GW初日、大盛況

初日から多くの人でにぎわう「笠間の陶炎祭」会場=笠間市の笠間芸術の森公園イベント広場

大型連休初日の29日、笠間焼の一大イベント「笠間の陶炎祭(ひまつり)」(笠間焼協同組合主催)が、茨城県笠間市の笠間芸術の森公園で始まった。焼き物の作り手が陶器や飲食物を商う217のブースが軒を連ね、オープンと同時に大勢の人が訪れ、食器や置物などを手に取る姿が見られた。5月5日まで。

陶炎祭は今年で42回目。新型コロナウイルス対策の費用として昨年から導入された500円の入場料徴収は、今年も継続されたが、行動制限のない大型連休とあって、「初日の入り込みは近年にない多さ」(同組合関係者)となった。

メインのゲート近くには、地元の小学生が創作した土面が並び、焼き物の街の元気良さをアピール。「新しい笠間焼」を目指し、稲田石を釉薬(ゆうやく)に取り入れた「笠間長石シリーズ展」が昨年に続き開かれている。

開会式で、同組合の大津廣司理事長はコロナ禍に苦しみつつ、日本遺産認定や英国への販売促進などに取り組み祭典を迎えたことを喜び、「これから7日間、皆さんと一緒に頑張りたい」と呼びかけた。

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