赤ちゃんの健やかな成長を願う「ふくい泣き相撲」が4月29日、福井県福井市の県護国神社で開かれた。青空の下、赤ちゃんの元気な泣き声が境内に響きわたった。
県護国神社崇敬会が主催し、生後6カ月から1歳半ころまでの約220人が参加した。大野市出身の湊川親方(元小結大徹)が特別審査委員長を務め、大相撲放駒部屋の力士2人が赤ちゃんを抱えた。
家族がつけた「しこ名」が読み上げられ、東西から法被姿の赤ちゃんが土俵入り。力士と行司が顔を近づけて驚かすと、手足をばたつかせ大声で泣き叫んだ。「暴れ泣き」「泣き落とし」などユニークな決まり手の名勝負が繰り広げられる中、終始すまし顔の子や力士にほほえむ“大物”も。家族らは愛らしい取り組みを温かく見守った。
参加した1歳の赤ちゃんの父(27)=あわら市=は「ちゃんと泣いてくれた。楽しかった」と笑顔だった。