春のホタルイカ祭りが29日、富山県滑川市中川原のほたるいかミュージアムで開かれた。新型コロナウイルスの影響でステージイベントの全面再開は4年ぶり。恒例の「ホタルイカすくい」や「ホタルイカ目玉とばし」など各種コンテストが復活し、大勢の来場者でにぎわった。
ホタルイカすくい、目玉とばし、市制70周年記念の大食いの各コンテストには埼玉や新潟、広島など県外からも多くの人が参加した。名古屋市から家族5人で訪れた平松将音(しおん)君(7)はホタルイカすくいに挑戦。「水がすごく冷たかったけど楽しかった」と話した。父の総一郎さん(44)は「旬の生きているホタルイカを見たくて来た。貴重な経験だった」と笑顔を見せた。
会場にはホタルイカの天ぷらや海洋深層水を使ったドンドン焼き、滑川高校海洋科の生徒が作った缶詰などの飲食ブースが並び、多くの人が列を作った。三味線のステージもあった。
今シーズンはホタルイカが記録的な不漁となっている。祭りを運営するウェーブ滑川によると、漁協の協力も得てほとんどを滑川産で用意できた。小林昌樹業務本部長は「多くの人に遊んで、食べてもらえて本当にありがたかった」と話した。北日本新聞社共催。