佐野で県メーデー中央大会 「雇用修復」対策強化訴え

「頑張ろう」を三唱する参加者=29日午前、佐野市浅沼町

 連合栃木などが主催する第94回県メーデー中央大会が29日、佐野市浅沼町の市文化会館大ホールで開かれた。県内の労働者ら約800人が参加し、誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けて団結することを確認した。

 吉成剛(よしなりつよし)連合栃木会長はあいさつで「新型コロナウイルス感染症が5類に移行するのに伴い、アフターコロナへの対応が急がれる。傷んだ雇用の修復、経済の回復に向けた対策の強化が不可欠だ」と強調した。連合栃木推薦の26人が立候補した統一地方選については低投票率を指摘し「民主主義の根幹を揺るがす。労働組合としてもしっかり対応していく」と述べた。

 メーデー宣言などを採択した後、参加者全員で「頑張ろう」を三唱して大会を締めくくった。大会には末永洋之(すえながひろゆき)副知事や奥村英輝(おくむらひでき)栃木労働局長ら約20人の来賓も出席した。

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