栃木県鹿沼市役所新庁舎の完成式典が30日、今宮町の庁舎駐車場で行われ、県内首長や県外交流都市の関係者ら約200人が行政や防災の新拠点の完成を祝った。
行政棟は鉄骨造り6階建て、議会棟は木造2階建てで延べ床面積は計1万505平方メートル。災害時でも3日間稼働できる非常用発電設備を備えるなど防災機能を強化したほか、「木のまち鹿沼」を意識した木質化などにも取り組んだ。建設事業費は約66億3千万円。
2021年8月に1期工事分が部分開庁。行政棟の一部など2期工事も今年2月に終了し、今月8日の完全開庁に向け準備が進んでいる。
式典には福田富一(ふくだとみかず)知事をはじめ地元選出の国会議員や県議、市内各種団体の関係者らも出席。佐藤信(さとうしん)市長は「市制75周年の記念すべき年。協働のまちづくりの拠点として、市民の皆さまに愛される市役所を目指し一丸となって努力したい」と式辞を述べた。福田知事は「庁舎が今後の市政の発展に大きく寄与することを期待している」と祝辞を述べた。
続いて市ふるさと大使で卓球元日本代表の平野早矢香(ひらのさやか)さんが登壇し、銀メダルを獲得したロンドン五輪後に市内で行われたパレードの思い出などを披露。関係者が行政棟正面入り口でテープカットを行った。
式典後はアトラクションとして、鹿沼いまみや付け祭り保存会の協力で彫刻屋台4台が市役所周辺に繰り出し、おはやしを競う「ぶっつけ」を披露し雰囲気を盛り上げた。