新緑の古墳、ファンら満喫 3市1町巡るバスツアー開催

塚山古墳を見学する参加者ら

 【宇都宮】全国の古墳愛好家で組織する「古墳にコーフン協会」の日帰りバスツアーが30日、JR宇都宮駅発着で開かれた。同協会長で「古墳シンガー」として活動するまりこふんさんがゲスト参加し、計47人が宇都宮など3市1町の計9カ所を巡った。

 ツアーは同協会県支部長の亀和田聡(かめわださとし)さん(64)らが企画した。栃木放送開局60周年記念を兼ね、昨年12月の大田原に続き2回目。参加者は県内のほか、大阪府や静岡県など全国各地から集まった。

 1カ所目の見学地は、県総合運動公園南側に位置する西川田7丁目の県指定史跡塚山古墳。県の担当者が発掘作業時の様子や埋葬施設が見つかっていないことを解説。参加者は雨が降る中、植栽されているツツジの新緑が染まった前方後円墳の頂上に登り、1500年前に思いをはせた。まりこふんさんは「ツツジが満開の時季にまた来たい」と話した。

 その後、県内最大約128メートルの前方後円墳として知られる壬生町の国指定史跡吾妻古墳や小山市の琵琶塚古墳、下野市の丸塚古墳などを巡った。

塚山古墳を見学する参加者ら
塚山古墳を見学する参加者ら

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