法政大の前身を創設、伊藤と金丸ゆかりの地巡ろう 杵築市でクイズラリー【大分県】

杵築城近くの高台にある法政大創設者の顕彰碑=杵築市杵築
伊藤修
金丸鉄

 【杵築】法政大の前身、東京法学社を創設した伊藤修と金丸鉄(まがね)(いずれも杵築藩出身)のゆかりの地を巡る「杵築城下町クイズラリー」が28日、杵築市中心部で始まった。学生からの提案を受けて、市と市観光協会が企画した。市は「散策しながら、杵築の魅力を楽しんでほしい」と利用を呼びかけている。

 スマートフォンで杵築市観光協会のホームページ(HP)からラリーのサイトに入る。クイズは「杵築城」「塩屋の坂」「伊藤修生家」などについての14問(選択式)。多くの問題はその場所に行くと答えが見つかる。

 獲得ポイントはメールで通知され、杵築ふるさと産業館(杵築)の杵築観光案内所で提示すると賞品がもらえる。5問正解で杵築城優待券、10問正解で武家屋敷の大原邸など7施設優待券、全問正解で7施設優待券と景品を贈る。システムの都合上、解答の受け付けは1日先着100人。

 伊藤らは明治初期の1880年に東京法学社を創設した。その後、伊藤は判事、弁護士になり、法曹界に貢献。金丸は大阪府会議員として活躍した。

 杵築市と法政大は2人の創設者を縁に、2018年に連携協定を結んだ。同市が「国内旅行者をターゲットにしたアフターコロナの観光振興」を地域課題に設定。学生がクイズラリーを提案した。

 市総務課は「アクセス回数など利用状況を見ながら、内容を更新していきたい」と話している。

 問い合わせは杵築市役所総務課(0978.62.1800)。

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