GW期間中、バイク運転に気を付けて 大分県警、隣県の警察と連携し呼びかけ【大分県】

家族連れらに安全運転を呼びかける県警日田署と福岡県警うきは署の警察官=29日午前、福岡県うきは市の「道の駅うきは」
県内のツーリング中のバイク事故

 ゴールデンウイーク(GW)期間中、県警はバイク事故対策を強化する。初日の29日は隣県の警察とも連携して、PR活動をした。新型コロナウイルス感染防止策の緩和に伴い、交通量は大幅に増えると見込まれ、県警は「安全運転を心がけながら、ツーリングを楽しんでほしい」と呼びかけている。

 日田署では、県警交通機動隊、福岡県警朝倉、うきは両署、熊本県警小国署と共同で事故防止に取り組む「セーフティトライネット大作戦2023」の出発式があり、約20人が参加。県境の2カ所に移動し、啓発活動をした。

 福岡県うきは市の「道の駅うきは」では、日田署員とうきは署員の計10人が「バイクの交通死亡事故多発中」「ヘルメットを適正に着用」などと書かれたチラシを配った。

 日田署の伊東浩三交通課長(45)は「ゴールデンウイークは県境をまたいで長距離運転するツーリング客が多くなる。事故防止の啓発に努めたい」と話した。佐伯市と宮崎県延岡市では佐伯署と宮崎県警が連携した。

 県警によると、県内では2013~22年の10年間にツーリング中のバイク事故で26人が死亡、437人が重軽傷を負った。そのうち5月中の事故で亡くなったのは8人で、負傷者が66人。いずれも月別で最も多かった。

 死亡事故の約7割はカーブで起きており、県警は速度の出し過ぎや運転操作の誤りが主な原因とみる。

 交通企画課は「ライダーに見える取り締まりや啓発活動を展開し、事故を未然に防ぐ。天候や路面状況に気を配って走行してほしい」と注意を促している。

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