核兵器は地球を守れるか 長大レクナが論文など募集 最優秀作は本紙掲載

会見で「核なき未来」オピニオンを募集する青来氏(右)ら=長崎市文教町、長崎大核兵器廃絶研究センター

 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA=レクナ)は5月1日から、30歳未満の若者を対象に、「核兵器は地球を守れるか?」のテーマで小論文やエッセーなどを募る。U-20(16~19歳)、U-30(20~29歳)の2部門を設け、特に10代の積極的な応募に期待している。7月末まで。
 設立10周年記念として昨年始めた「核なき未来」オピニオン募集事業。文章形式は自由で、居住地や国籍も問わない。日本語で2千字程度、英語なら単語数が千程度。平和活動に取り組む若者や報道関係者ら8人が審査し、それぞれの部門で最優秀賞と優秀賞を1人ずつ選ぶ。9月に結果を発表し、最優秀作品は全文を長崎新聞に掲載する。
 審査委員長で芥川賞作家の青来有一氏らが27日会見し、今年のテーマ設定について説明。ウクライナ危機が1年以上続く中、青来氏は「国を守るためには核兵器が必要という声が高まっている」と指摘し「国だけでなく地球環境や人道性、その他の新しい視点からも核兵器の問題を考えてみてほしい」と呼びかけた。
 小論文などの提出先はopinion@ml.nagasaki-u.ac.jp
 詳しい募集要項はRECNAのホームページに掲載している。

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