共通テスト得点聞く 体育の実技試験で 筑波大は処分検討

筑波大学

筑波大(茨城県つくば市)は1日、同大体育専門学群の一般入試で、実技試験中に教員補助の学生が受験生に対し、大学入学共通テストの得点率を聞き、採点担当の教員に報告していたと発表した。同大は「実技終了後に得点を聞いており、採点や合否に影響はない」としている。

同大によると、2月25日の一般入試前期日程で、実技が優秀だった受験生の共通テスト得点を気にする発言が教員からあった。学生は得点の確認を指示されたと考えて受験生約10人に聞き、このうち2人の得点率を終了後に教員に伝えた。

受験生の保護者とみられる関係者から同28日に問い合わせがあり、大学側が調査していた。教員は「優秀だったので、入学してもらいたいとの思いが強くなり、話題にしてしまった」などと話したという。

同大は「受験者に不信感を抱かせたことは誠に遺憾。受験者や関係者に深くお詫びする」などのコメントを発表し、教員の処分についても検討している。

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