漫画やテレビアニメで親しまれている「ちびまる子ちゃん」の作者、さくらももこさんの作品を集めた展覧会「さくらももこ展」が、横浜駅東口のそごう美術館(横浜市西区)で開かれている。作詞やエッセーも手がけた創作の歩みを、直筆原稿など約300点で振り返る。同館と神奈川新聞社の主催。
さくらさんは静岡県出身。1984年に漫画家としてデビューし、86年に少女漫画誌「りぼん」で連載が始まった「ちびまる子ちゃん」が大ヒット。作詞した「おどるポンポコリン」やエッセーも人気を集めた。2018年に病気のため亡くなった。
会場には、自身の少女時代をモデルにした代表作「ちびまる子ちゃん」や、落書きから生まれた「コジコジ」といった人気作品の原画などを展示。仕事場の様子や少女時代の私物、息子との合作絵本なども並ぶ。同館学芸員の中村麗さんは「執筆に多忙を極めながらも、季節の移ろいや小さな日常を大切にしていた、さくらさんの全ての仕事を見て楽しめます」と来場を呼びかける。
5月28日まで。一般1400円、大学・高校生1200円、中学生以下無料。問い合わせは同館電話045(465)5515。