5月5日の「端午の節句」を前に、しょうぶ湯に使う葉ショウブの産地として知られる茨城県行方市北浦地区で、出荷作業が最盛期を迎えている。
ショウブは邪気を払う効果があるといい、「勝負」や「尚武」に通じることから、端午の節句にしょうぶ湯に入る伝統が伝わっている。
北浦近くの同市三和、河野真一さん(49)の作業所では、約40人が手分けしながら水田から収穫したばかりの葉ショウブの洗浄や梱包(こんぽう)作業に追われていた。
河野さんは「今年は成長が早く、大ぶりに育った。(しょうぶ湯の)機会が減っているが、需要がある限りは生産を続けていきたい。しょうぶ湯に入って良い1年を過ごしてもらえれば」と話した。葉ショウブは首都圏や関西方面に出荷されるという。