アユ香ばしく舌鼓 大田原・黒羽観光やなオープン

炭火で焼き上げられるアユ

 那珂川上流の黒羽観光やな(大田原市黒羽向町)が1日、今季の営業を始めた。新型コロナウイルス禍の緊張が解けつつある中、初日から多くの客が訪れ、新緑の清流を眺めながら、アユの塩焼き、釜めしなどに舌鼓を打った。

 感染拡大をなお意識し、コロナ禍前の約350席を約170席に間引く。やなは7月に設置する。この日はマスク姿の従業員が料理や飲み物を運んだ。

 年に数回、都内から足を運ぶという自営業長谷川勉(はせがわつとむ)さん(64)、真由美(まゆみ)さん(52)夫妻は塩焼きなどを味わった。夫妻は「アユはおいしいし、開放感があっていいですね」と話した。

 運営する黒羽観光簗(やな)漁業組合の室井秀夫(むろいひでお)常務理事(75)は「お客さんは昨年まで恐る恐る来ているようだったが、今年はのびのびと楽しんでいる。予約も増えている」と語った。

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