「こどもの日」間近…かしわ餅作り最盛期 福井県内の和菓子店、漂う甘い香り

こどもの日を前に、生産のピークを迎えているかしわ餅=5月2日、福井県越前町西田中の朝日風月堂

 5月5日の「こどもの日」を前に、かしわ餅作りが福井県内の和菓子店で最盛期を迎えている。従業員は子どもたちの健やかな成長を願い、つやつやに蒸し上がった餅をカシワの葉で丁寧に包んでいる。

 カシワの葉は新芽が育つまで古い葉が落ちないことから、家系が絶えない縁起物としてかしわ餅を食べる風習が広がったとされる。

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 創業86年の老舗店「朝日風月堂」(越前町西田中)では、2種類の国産米粉をブレンドし、歯切れがよく米の甘い香りが漂う生地に仕上げている。こしあんは生地とのバランスを考え、甘く硬めにしている。

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 2日は従業員5人が約1500個を作り上げた。3代目店主の河崎淳一さん(52)は「香りや味で季節を感じながら、子どもたちの成長をお祝いしてほしい」と話していた。

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