「GW後半5連休スタート」観光地にぎわう 鉄道や空の便、下りの混雑ピーク

日本初の3階建てメリーゴーラウンド「スカイカルーセル」の乗り場には観光客らが長い列を作った=佐世保市、ハウステンボス

 ゴールデンウイーク(GW)後半の5連休初日に当たる3日、鉄道や空の便の下りは混雑のピークを迎えた。新型コロナウイルスの「5類」移行を控え、遠出を楽しむムードが高まる中、好天に恵まれた県内の駅や行楽地は多くの観光客や帰省客でにぎわった。
 長崎市尾上町のJR長崎駅は、大きな荷物を手にした乗客が行き来していた。福島市から帰省を兼ね、家族旅行で訪れた小学2年、田中雄基君(7)は「初めて新幹線かもめに乗った。窓からいろんな景色を楽しめた」と目を輝かせた。
 JR九州によると、3日が下りのピーク。同日午後4時半現在、西九州新幹線(武雄温泉-長崎)自由席の乗車率は最高180%に達した。上りのピークは5日と見込んでいる。日本航空の東京、大阪からの到着便の予約率は3日、90%台後半で満席も相次いだ。
 世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つ、「端島炭坑(軍艦島)」の上陸クルーズは予約でほぼ満席。埼玉県入間市から家族で訪れた髙尾俊介さん(45)は「人の営みの歴史を感じる世界遺産の建造物。上陸しないと分からない迫力があった」と声を弾ませた。
 佐世保市のハウステンボスでは、昨冬にお目見えした日本初の3階建てメリーゴーラウンド「スカイカルーセル」で順番待ちの行列ができた。3階席に乗った熊本県の竹之内愛乃さん(29)は「眺めが最高。ハウステンボスの景色を高い所から楽しめるって新感覚。風も気持ち良かった」と笑った。
 県内外の高校吹奏楽部などが集うマーチングバンドフェスタでは、長崎市の県立長崎南高吹奏楽部46人が息の合った演奏を披露。神奈川県の松本竜希さん(44)は「初めて来たけど、にぎやかで良かった。みんな一生懸命やっていて楽しそうだった」と話した。

下りの西九州新幹線かもめが到着し、観光客や帰省客で混雑するJR長崎駅構内=長崎市尾上町

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