「母の日」控え カーネーション出荷最盛期 佐世保

収穫したカーネーションを花束にする作業が続く=佐世保市、黒髪カーネーション

 5月14日の「母の日」を前に、カーネーション産地の佐世保市で出荷が最盛期を迎えている。同市下宇戸町の農業生産法人「黒髪カーネーション」(浦清一社長)のハウスでは、赤や黄、ピンクなどさまざまな品種の収穫作業に追われている。
 1994年に法人化。約2ヘクタールのハウスで20品種以上を温室栽培している。烏帽子岳の麓にある施設の標高差を利用した管理で、年間を通じた生産体制を整えている。ブランド「西海カーネーション」として年間約140万本を大阪や岡山、福岡などの市場に出荷している。
 収穫した花は品種ごとに約50本の花束にして箱詰めし、低温管理をしながら出荷。水分、肥料をコンピューターで管理して育てるなど、栽培技術にはこだわりがある。浦社長は「ストレスを与えないように育てている。花持ちがいいのが特長で、消費者に喜ばれる花を提供したい」と話している。

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