対馬市20周年ロゴマーク 阿比留さんの作品に決定 魅力ふんだんに表現

記念ロゴマークに決まった阿比留さんの作品。「20」の数字に対馬の魅力を詰め込んだ(市総務課提供)

 長崎県対馬市が募集していた市制20周年記念事業のロゴマークが、同市厳原町のウェブデザイナー、阿比留里香さん(41)の作品に決まった。国天然記念物ツシマヤマネコなど対馬の魅力を表現している。
 旧6町の合併で発足した同市は2024年3月に市制施行20周年を迎える。20年の歩みを振り返る記念事業を計画しており、ロゴマークは各種イベントやホームページ(HP)、PR活動などで活用する。
 市によると、昨年12月から今年2月までに市内外から161点の応募があり、市職員でつくる委員会が阿比留さんの作品を選んだ。
 ロゴマークの「20」の数字部分のうち「2」はヤマネコの長いしっぽやかわいらしい顔で表現。「0」には対州馬や特産のシイタケ、魚介類など島の魅力を図案化してちりばめた。波しぶきが手の形に見えるよう工夫し、対馬に住む人たちの温かさも表した。
 阿比留さんには、4月24日、市役所で比田勝尚喜市長から表彰状と賞金が贈られた。阿比留さんは「これからも対馬に住む一人一人が古里に愛着を持って暮らせるきっかけになれば。島外の人にも対馬のよさを知ってもらうロゴマークになってほしい」と話した。

対馬市の市制施行20周年記念ロゴマークを作った阿比留さん=対馬市内

© 株式会社長崎新聞社