憲法記念日の3日、栃木県内各地で憲法を考える催しや護憲活動が行われた。
宇都宮市では、九条の会・栃木と平和・民主・革新の日本をめざす栃木の会(栃木革新懇)が駒生町のとちぎ健康の森で、「落語で憲法」を開催。市内外から約400人が参加した。
茨城県弁護士会の飯田美弥子(いいだみやこ)さんが講師を務め、落語調で憲法の意義を語った。時事ネタを交えて憲法の歴史や理念を解説し「平和でなければ人は幸せになれない。どんな理由があっても戦争は人権にとって害悪でしかない」と力を込めた。
夫婦で参加した同市下栗町、主婦渡邊種子(わたなべたねこ)さん(77)は「改めて憲法を分かりやすく学べた。主権在民や平和主義を変えてはならない」と真剣な表情で語った。
小山市では、四つの市民団体でつくる「小山ゆるやかネット」(松島隆裕(まつしまたかひろ)代表)が、東城南4丁目の城南公園で集会を開いた。
各団体の代表者らは、岸田政権による他国領域への反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有決定を受け、「権力者の言葉のすり替えにだまされてはいけない」などとアピール。集まった市民ら約50人も賛同した。
オカリナ演奏を披露し、和やかな雰囲気も演出。集会後には、のぼり旗などを手に周辺をパレードした。
小山・九条の会事務局の三塚保夫(みつづかやすお)さん(79)は「9条を守り、次の世代に平和の尊さを伝えていくことが大切だ」と訴えた。