2023年のGTワールドチャレンジ・アジアに大量エントリー。13メーカー43台が暫定リストに名を刻む

 5月4日、ファナテックGTワールド・チャレンジ・アジア・パワード・バイAWSを運営するSROモータースポーツ・グループは、2023年の暫定エントリーリストを発表した。GT3カーは12メーカー37台、GT4は4車種6台と、非常に楽しみなラインアップが揃った。また今季から、『チャイナカップ』という新たなタイトルも設けられた。

 GTワールドチャレンジ・アジアは、2022年から日本で4戦を開催するスタイルをとり、台数が大幅に増加。毎戦激しいバトルが展開され、見ごたえのあるシリーズに成長した。この復活初年度を経てアジア全体から非常に大きな関心が寄せられることになり、今季はなんと43台が暫定エントリーリストに記された。

 リストには、12メーカーのGT3カーの名が記された。SROによれば、これは盛況のGTワールドチャレンジ・ヨーロッパを越える車種になるという。コルベットC7 GT3-R、ニッサンGT-RニスモGT3、レクサスRC F GT3の参戦がその要因だとしている。GT4を加えると、なんと13メーカーのレーシングカーが競うシリーズとなった。

 SROによれば、台数は今後も変動するとしているが、5月12〜14日に開催される第1戦タイは25台が参戦予定。ジャパンカップがスタートする第2戦富士には40台が参戦するとしている。GTワールドチャレンジ・アジアにとってはシリーズ最多の台数となる。

 ドライバーも日本人はもちろん、アジア各国から参戦。またヨーロッパのメーカーワークスドライバーも参戦するなど、楽しみな顔ぶれが揃った。また、アジアでは初となるフェラーリ296 GT3をチャンピオンチームのカーガイ・レーシング、さらにLMコルサが投入するほか、新型のタイプ992型のポルシェ911 GT3 Rも多くの台数が登場する。

 また今シーズンは、渡航制限の緩和にともない中国人ドライバー、中国チームが多数参戦することから、シリーズに大中華圏(香港やマカオなど)から2名のドライバーで構成されるチームに、新たに『チャイナカップ』というタイトルを設けた。

 さらにSROは、今シーズンもJ SPORTSがシリーズを生中継すると発表した。サーキットでも、中継でも非常に楽しみなシリーズとなりそうだ。

ファナテックGTワールド・チャレンジ・アジア・パワード・バイAWS

2023年暫定エントリーリスト(5/4)
GT3

No CLASS JC CC Team NAT CAR Driver

1 Pro-Am JC

カーガイ・レーシング JPN フェラーリ296 GT3 木村武史/ケイ・コッツォリーノ

2 Pro-Am

クライマックス・レーシング CHN メルセデスAMG GT3 EVO Z.ビーファン/D.リンド

3 Pro-Am

CC クライマックス・レーシング CHN メルセデスAMG GT3 EVO H.ユーチー/B.イェ

4 Pro-Am

R&Bレーシング CHN ポルシェ911 GT3 R (992) W.リウ/D.オルセンorP.ピレ

5 Pro-Am JC

プラス・ウィズ・BMWチーム・スタディ JPN BMW M4 GT3 山口智英/荒聖治

7 Am JC

コメット・レーシング JPN フェラーリ488 GT3 山﨑裕介/辻子依旦

8 Pro-Am

EBMギガ・レーシング NZL ポルシェ911 GT3 R (992) S.サントソ/R.ハーカー

9 Am JC

ビンゴ・レーシング JPN コルベットC7 GT3-R 飯田章/武井真司

11 Pro-Am

アウディスポーツ・アジア・チーム・アブソリュート HKG アウディR8 LMS GT3 evo II A.ハルヤント/J.ユー

13 Pro-Am

CC アウディスポーツ・アジア・チーム・アブソリュート HKG アウディR8 LMS GT3 evo II S.ジンズー/F.チェン

14 Pro-Am

ハブオート・レーシング・ウィズ・GTO TPE ポルシェ911 GT3 R (992) B.リー/安岡秀徒

15 Pro-Am

Fist -チームAAI TPE BMW M4 GT3 K.チェン/J.クリングマン

16 Pro-Am JC

ABSSAモータースポーツ JPN マクラーレン720S GT3 片山究/澤圭太

18 Pro-Am JC

ポルシェセンター岡崎 JPN ポルシェ911 GT3 R (992) 永井宏明/上村優太

19 Am JC

ジ・スピリット・オブ・FFFレーシング JPN ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO 濱口弘/大蔵峰樹

22 Pro-Am

KCMG HKG ホンダNSX GT3 Evo P.イップ/E.リベラティ

25 Pro-Am JC

NKレーシング JPN ポルシェ911 GT3 R (992) 内山清士/近藤翼

26 Pro-Am

B-クイック・レーシング THA アウディR8 LMS GT3 evo II H.キックス/E.ピエリス

29 Silver

CC ファントム・プロ・レーシング CHN アウディR8 LMS GT3 evo II C.チー/L.カン

33 Pro-Am JC

チームGMB JPN メルセデスAMG GT3 EVO 羽田野宏明/細川慎弥

47 Pro-Am JC

Dステーション・レーシング JPN アストンマーティン・バンテージAMR GT3 星野敏/藤井誠暢

51 Am

AMACモータースポーツ AUS ポルシェ911 GT3 R (991.1) A.マクファーソン/W.ベン・ポーター

60 Pro-Am JC

LMコルサ JPN フェラーリ296 GT3 中西慧/脇阪薫一

72 Pro-Am

ハブオート・レーシング TPE ポルシェ911 GT3 R (992) M.チェン/A.パレンテ

77 Pro-Am

クラフト・バンブー・レーシング HKG メルセデスAMG GT3 EVO J.リー/M.ゲーツ

87 Silver

CC R&Bレーシング CHN ポルシェ911 GT3 R (992) B.ユアン/L.イェ

88 Pro-Am

トリプルエイトJMR AUS メルセデスAMG GT3 EVO H.H.プリンス・アブ・バーカー・イブラヒム/L.ストルツ

91 Pro-Am

Fist -チームAAI TPE BMW M4 GT3 J.チェン/J.クローン

96 Am

Kチューンズ・レーシング JPN レクサスRC F GT3 末長一範/新田守男

114 Am

YKモータースポーツBBR・バイ・スノコ THA メルセデスAMG GT3 EVO P.プロムソンバット/D.プーカラウット

333 Pro-Am

ファントム・プロ・レーシング CHN アウディR8 LMS GT3 evo II C.オン・クリス/M.マック

360 Am JC

ランアップ・スポーツ JPN ニッサンGT-RニスモGT3 西川正明/田中篤

500 Pro-Am JC

チーム5ZIGEN JPN ニッサンGT-RニスモGT3 HIROBON/川端伸太朗

888 Pro-Am

トリプルエイトJMR AUS メルセデスAMG GT3 EVO H.H.プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム/B.フィーニー

911 Pro-Am

AASモータースポーツ・バイ・アブソリュート・レーシング HKG ポルシェ911 GT3 R (992) V.インタラプワサク/A.ピカリエロ

992 Pro-Am

アブソリュート・レーシング HKG ポルシェ911 GT3 R (992) B.ジンロン/A.インペラトーリ

TBC Pro-Am

クラフト・バンブー・レーシング HKG メルセデスAMG GT3 EVO TBC/TBC

JC:ジャパンカップ CC:チャイナカップ

GT4

No CLASS JC CC Team NAT CAR Driver

17 Silver-Am JC

クレフモータースポーツ JPN マクラーレン570S GT4 YUKO/井上雅貴

39 Silver-Am

トヨタ・ガズー・レーシング・インドネシア IDN トヨタGRスープラ GT4 H.マノッポ/野中誠太

50 Silver-Am JC

YZレーシング・ウィズ・スタディ JPN BMW M4 GT4(G82) 加納政樹/織戸学

71 Silver-Am

アキランド・レーシング JPN トヨタGRスープラ GT4 大山正芳/阪口良平

97 Am JC

Kチューンズ・レーシング JPN トヨタGRスープラ GT4 野上昌範/藤井大温

718 Am JC

チェックショップ・ケイマニア・レーシング JPN ポルシェ・ケイマン718 GT4 RS CS 大塚直彦/小林翔

JC:ジャパンカップ CC:チャイナカップ

© 株式会社三栄