活気戻ったGWも終盤 茨城県内でUターンラッシュ 常磐道20キロ超の渋滞

観光客でにぎわう「笠間の陶炎祭(ひまつり)」=笠間市笠間

新型コロナウイルスの5類移行を控え、行動制限のないゴールデンウイーク(GW)が終盤を迎えた5日、茨城県内観光地はコロナ禍前の客足が戻り、関係者からうれしい悲鳴が上がった。常磐自動車道や北関東自動車道では同日午後、首都圏へ戻るUターンラッシュで20キロ超の渋滞が発生。6日も15キロ程度の渋滞が予想されている。

この日が最終日となった「笠間の陶炎祭(ひまつり)」は、県内外の観光客が会場の笠間芸術の森公園イベント広場(笠間市笠間)に足を運び、各工房のテントブースを見て回る姿が見られた。

初めて訪れたという東京都三鷹市、会社員、岡崎友時(ともじ)さん(24)は「出店者ごとに異なる作風を味わえた。6日はひたち海浜公園でネモフィラを楽しみたい」と笑顔を見せた。

笠間焼協同組合事務局の磨屋(うすや)潤次長は「ご年配の方や外国人の姿も多い。ビニールシートを敷いてお酒を楽しまれる方もおり、コロナ前の雰囲気が戻ってきた」と笑顔。出店者からも売り上げに手応えを感じる声が聞かれるという。

鹿島神宮(鹿嶋市宮中、鹿島則良宮司)にも多くの参拝客が訪問。同神宮メディア戦略室の新鞍知規室長は「(参拝客は)マスクを外し、のびのびと参拝していたと思う」と話した。

ひたちなか市の「那珂湊おさかな市場」の関係者は「生がきが大人気で、今年は隣の店先まで行列ができる程だった」とうれしい悲鳴を上げた。

一方、常磐自動車道や北関東自動車道では同日午後、首都圏へ戻る車のUターンラッシュで渋滞が断続的に発生した。

日本道路交通情報センターによると、同日午後6時現在、常磐道上りの流山インターチェンジ(IC)を先頭に谷田部IC付近まで約23キロ、石岡小美玉スマートIC付近から友部ジャンクション付近まで約15キロの渋滞が発生した。

日本道路交通情報センターは6日も渋滞予想を出している。常磐道上りの千代田石岡IC付近で午後6~8時ごろをピークに、約15キロの渋滞を見込む。

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