ウワサ通りの実力? その超絶なスピード感を体感せよ! コブラ「エアロジェット ドライバー」を試打

クラブの特徴は?

空気抵抗を受けにくい設計で初速アップが狙えるという「エアロジェット ドライバー」。その実力は?

【ミタさん】
今日紹介するのは、ここ最近人気の高いコブラのドライバーです。

【ヨシダくん】
確かによく話題になっていますね。

【シオさん】
何で人気なんですか?

【ミタさん】
「ボール初速が出て飛ぶ」と評判です。プロや専門家の間では、いまのゴルフギアブランドの中で、ボール初速においてNo.1という人もいるほどです。

【ヨシダくん】
えっ、テーラーメイドやキャロウェイよりも速いんですか?

【ミタさん】
もちろん、ヘッドスピードやスイングタイプとの相性にもよりますがね。でも前作の「キングLTDx」シリーズドライバーも、2022年モデルの中でいちばん初速が速いといわれていました

AIが設計したフェース。高反発エリアが拡大しミスへの寛容性が高まった

【シオさん】
でもルール制限の中で、どうしたらボール初速を速くできるんですか?

【ミタさん】
フェースの反発性能にはルールによる規制があります。コブラはヘッド形状にエアロダイナミクス(空気力学)設計を取り入れることで、ヘッドスピード向上を狙っています。ヘッドスピードを上げることで、結果的にボール初速を速くしているのです。

【シオさん】
なるほど。

【ミタさん】
それと、フェース全体を15分割して、それぞれAIを駆使した最適な肉厚構造にすることで、芯を外したときでも初速が落ちにくくミスに強い構造となっています。

【ヨシダくん】
コブラもAIを使っているのか!

【ミタさん】
2023年モデルの「エアロジェット」ドライバーは3モデルありますが、今日はスタンダードモデルを打ってみましょう。

試打した印象は?

オープンフェースだが、構えやすい。同シリーズ1Wは「―MAX」がシャローバック形状、「―LS」はハイバック形状

【シオさん】
アドレスで上から見たときの顔は、オーソドックスでクセがないですね。

【ヨシダくん】
横から見ると、ヘッド後方部が少し高くなっていますね。

【ミタさん】
それもエアロダイナミクスの一つで、空気抵抗を抑える工夫です。

【ヨシダくん】
その効果は打って体感できますかね? とりあえず、シオさんからどうぞ。

【シオさん】
確かにボール初速は出ますね。でも、スピン量が足りていない感じです。私は低スピンタイプなので、1球目は1500回転が出てしまいました。2球目は、ちょっと慣れてきて2190回転でした。

【ヨシダくん】
エアロダイナミクスは感じましたか?

【シオさん】
正直ちょっと分からなかったですね…。

シオさんとヨシダくんの「エアロジェット ドライバー」(ロフト角10.5度)試打データ

【ヨシダくん】
よっしゃ、じゃ、私がマン振りしてみますね!

【シオさん】
良い球! それでもバックスピンは2000回転未満ですね。

【ミタさん】
打感は弾き系ですか?

【ヨシダくん】
それが意外とソフトで食いつく感じがあるので、日本人が好きなフィーリングだと思います。

【ミタさん】
ヘッド設計としてはかなりロースピンタイプですね。

【ヨシダくん】
でも飛距離は300ydを超えましたし、操作性も高い。使いこなすことができれば、この飛びはかなり魅力的です。シオさんはあまり感じていませんでしたが、ヘッドが走る感覚は確かににありました。これがエアロダイナミクスですかね。

まとめ

ヘッドスピードの速いゴルファーが低スピン&高弾道で飛ばしやすい。操作性を求めるアスリート向けの1W

【ミタさん】
前作の「キングLTDx」シリーズよりも、さらにスピン量が抑えられているので、ヘッドスピードとしては45m/s以上のゴルファーと相性が良いドライバーです。ヘッドスピード40m/s前後だとちょっとハードに感じると思います。ただし、前作に比べると純正シャフトは振りやすくなっています。弾道としては中弾道で強い打球が打てるので、風の影響も受けにくい。それと、飛距離性能が高いだけではなくて、操作性も高いのでドローやフェードも打ち分けやすい。ターゲットとしては30代・40代の競技ゴルファーにドンピシャだと思います。

【ヨシダくん】
僕はドンピシャのゴルファーだったんですね。スタンダードモデルでしたが、他メーカーのLS(ロースピン)タイプの性能に近い印象でした。

■試打したクラブのスペック
コブラ エアロジェット ドライバー
●番手(ロフト角):10.5度 ●シャフト:オリジナル ツアーAD for COBRA ●硬さ:S

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