明治安田生命J1リーグ第12節。暫定4位のサンフレッチェは、7日、強い雨が降る中、5位のアビスパ福岡と対戦。2人の選手に待望の今シーズンのリーグ戦 初ゴールが生まれ、逆転勝利となりました。
さらなる上位進出へ―。チームトップの5得点を挙げている ドウグラス が出場停止でベンチにもいない中、ソティリウ を7試合ぶりにスタメンで起用。
ベン・カリファとの2トップで好調の5位福岡攻略に臨みました。芝生をたたきつけるような激しい雨が降る中、激しいプレーからサンフレッチェにアクシデントが襲います。
前半11分。右サイドでスタメンの 満田誠 がファウルで倒されます。その後もプレーを続けていた満田でしたが、ファウルからおよそ10分後、再び倒れこんでしまい、今後も心配な途中交代。代わって19歳の 越道草太 がピッチに入ります。
0対0の前半23分。右サイドからのクロス。中央で 東俊希 が、得意の左足。ここはキーパーに阻まれます。
逆に前半30分、福岡にクロスから先制点を奪われます。その後も、何度もピンチを迎えますが、J通算300試合出場の 佐々木翔 が、執念の守りで前半を1点のビハインドで折り返します。
スキッベ監督は、後半開始から元アビスパの 志知孝明 と エゼキエウ を投入し、ソティリウのワントップに変更します。後半5分。途中出場の越道が「完ぺきだった」と振り返ったクロスに飛び込んだのはソティリウ!
去年のルヴァンカップ決勝で2ゴールを挙げ、優勝に導いたソティリウ。待望の今シーズン、初ゴールで同点に追いつきます。
後半27分、フリーキックのチャンス。蹴るのは、東。ゴールに向かう速いボールが、ネットを揺らします。相手のオウンゴールで2対1とゲームをひっくり返した サンフレッチェ。
さらに、終了間際。川村拓夢 がドリブルを仕掛けると、エゼキエウとのコンビネーションから強烈な左足! こちらもゴールに飢えていた広島出身の “背番号8” が待望の今シーズン、リーグ戦 初ゴール。
サンフレッチェ広島 川村拓夢 選手
「今シーズン、30本くらい(シュートを)打って、その中でやっと決まった1点だったので、自分としてもこの1点が今後、大きなものになってくると思うので、そういった意味では感情が爆発しました」
後半に強いサンフレッチェ。雨にも負けず、アクシデントにも負けず、暫定3位タイに浮上。首位・神戸と勝ち点差は「3」です。
サンフレッチェ広島 佐々木翔 選手
「(次節・神戸戦は)首位争いになると思うので、ふだんと違ったプレッシャーがあると思いますが、自分たちが “日頃から向き合っているサッカー” や “自分たちの良さ” を出すことを目的にして挑みたい」