警察が天安門事件のオブジェを押収

天安門事件に関連したオブジェ「国殤の柱」が先ごろ香港警察に押収された。5月7日付香港各紙によると、警務処国家安全処は5日、裁判所の令状を持って捜査行動を取り、元朗区で「国家政権転覆扇動罪」案件に関する証拠物件として「国殤の柱」を押収した。「国殤の柱」は香港の各大学や天安門事件追悼集会で展示されていたため、今回の警察の行動はすでに解散した香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)の李卓人・元主席、何俊仁・元副主席らが香港版国家安全法の「国家政権転覆扇動罪」で起訴されたことと関連するとみられる。

保安局の●炳強・局長は6日、まもなく6月4日が訪れることと押収行動は関係なく、すべての行動は起訴を有利にするためと指摘。また6月4日に天安門事件を追悼する集会の開催を申請する者がいた場合に承認するかどうかについては、活動の性質や主催者が秩序をコントロールする能力があるかを見て、さらに集会のテーマが違法かどうかを考慮しなくてはならないと答えた。このほか●局長は「西側勢力が依然として香港の代理人を利用して事を起こし、香港と中国本土の関係を壊し、香港を利用して中国の発展を弾圧し、ゼロサムゲームで覇権を維持しようとしている」と述べた。

【●=登におおざと】

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