「消防団の歴史と伝統継ぐ」 7年ぶり新団長の竹内さん 郷土愛後の精神で「市民の暮らし守る」/岡山・津山市

岡山県津山市消防団長に就任した竹内英記さん。2016年以来、7年ぶりとなる新団長で、「先代が築き上げてきた津山市消防団の歴史と伝統を引き継ぎ、『自分たちの地域は自分たちで守る』という郷土愛護の精神のもと、市民の暮らしを守っていく」と背筋を伸ばす。

1983年に東苫田分団に入団。2007年から同分団長、21年から2年間副団長を務めた。10年に県知事表彰永年勤続功労章、翌年に消防庁長官永年勤続功労章、19年に日本消防協会功績賞を受賞している。

今後の課題について、「将来起こりうる大規模災害を見据え、強い精神力のある団員の育成と確保が早急に求められている。中でも女性団員は、団員数2029人中14人と、全国の他の消防団と比べてもかなり少ないが、1人暮らしの高齢者宅への防火防災訪問、住民への防火教育や応急手当の普及指導など幅広い分野で活躍している。特に増員に力を入れたい」と話す。

「地域の皆さんや町内会の理解と協力のおかげで活動することができる。今後も感謝の気持ちを忘れず、団長として自覚と誇りを持ち、市民の安心・安全のために邁(まい)進していきたい」。

座右の銘は「継続は力なり」。趣味は自宅周辺のウオーキング。大田の自宅に母と妻と子の4人暮らし。ITコンサル会社(アスクラボ)の取締役。64歳。

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