子ども食堂の取り組み知って 長崎の高校生らができたてカレーを300人に振る舞う

子ども食堂を運営した諫早高と向陽高の生徒ら=大村市、プラザおおむら

 子ども食堂の取り組みを知ってもらおうと、長崎県立諫早高の生徒らでつくるプロジェクト実行委はこのほど、大村市内で1日限りの子ども食堂「パクパク食堂」を開いた。同市にある向陽高の生徒らも応援に加わり、300人を超す市民にできたてのカレーライスを振る舞った。
 プロジェクトは、諫早高3年の宮﨑夏帆さん(17)らが課題研究の一環で子ども食堂について学んだのがきっかけ。昨秋に諫早市内で初めての子ども食堂を開き、2回目の今回は2年生が主体となって実施した。雨天でも利用できる会場として、大村市本町のプラザおおむらを選んだ。
 当日は実行委の中心メンバー10人のほか、諫早高の生徒約30人と向陽高調理科の5人がボランティアで加わった。メインのカレーライスにはジャガイモやニンジンをふんだんに使用。そうめんをあえたサラダやフルーツポンチも添えた。子ども連れや通りがかった買い物客などが訪れ、「おかわりいいですか」「おいしかったです」などの声が飛び交ったという。

高校生らが振る舞ったカレーライス

 実行委メンバーで諫早高2年の川井和さん(16)は「みんな楽しそうにしてくれて本当にありがたい」と笑顔。子ども食堂には貧困のイメージが強いとしつつ、「みんなでわいわい食べられるのが子ども食堂の魅力。本当に必要な人に来てもらうためにも、誰もが行ける場になればいい」と語った。

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