「ごとうエフエム」 開局1周年 生番組で地域密着の日々を振り返る

ゲストを交え、開局1年を振り返る龍崎さん(奥)ら=五島市三尾野町、ごとうエフエムスタジオ

 今月開局1周年を迎える長崎県五島市のコミュニティーFM放送局「gotoFM(ごとうエフエム)」は「五島の日」の10日、朝の生番組の拡大版を放送。台風時に夜通し避難情報を伝え続けるなど地域に密着した1年間を振り返った。
 同市初のコミュニティーFM局として昨年5月18日に開局。ケーブルテレビ事業などを手がける五島テレビ(同市、富川吉夫社長)が運営している。
 これまでに生放送や収録で計18番組702本を放送。市民121人がゲストやパーソナリティーとして携わった。地域のイベント情報や新店紹介のほか、女性の悩み相談、地元の歴史文化、本の紹介などの番組を流している。昨年9月の二度の台風時は夕方から翌朝にかけ、避難情報や被害状況を伝え続けた。
 10日は朝1時間半の生番組「龍崎鬼一朗のKeep on Dreaming」を3時間に拡大して放送。同市在住のシンガー・ソングライター龍崎さんとアシスタントの熊川秀和さんが、各番組の出演者らと1年を振り返った。
 富川社長は「リスナーや、番組に登場する市民に感謝したい」とし、「台風時は『夜に声が聞けて安心した』という意見もいただいた。難視聴地域対策も進め、地域に密着し、より聞いてもらえるラジオを目指す」と話した。

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