芸備線「全線で赤字」 JR西日本が沿線に初開示  広島県「厳しく受け止める」

一部区間で利用客の減少が続く芸備線について、JR西日本は10日、全線が赤字であることを明らかにしました。

広島県や岡山県のほか、沿線の自治体などは10日、JR西日本から非公開で2回目のヒアリングをしました。

JR西日本の説明では、芸備線の1列車あたりの平均乗客数は、広島と下深川駅間が100人を超えるのに対し、備後庄原駅より岡山方面は10人未満となっています。

一方、前回、自治体側が求めた区間別・平均収支については、広島と下深川間の約1億4000万円を含む全線で赤字だと回答したということです。

広島県 地域政策局 杉山亮一 局長
「広島市内含め、状況を厳しく受け止めなければ。交通事業者や県民など議論が必要」

JR西日本 地域共生部 飯田稔督 次長
「持続可能でより利用しやすい、沿線の人の移動手段はどうなのか、(今後、)議論したい」

自治体とJR西日本は、利用しやすい公共交通機関の実現に向けて今後も協議を重ねてきたいとしています。

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