新設「エネルギー環境部」の初代部長は 5月12日に福井県が機構改革と人事異動発表へ

 福井県は5月12日、杉本達治知事2期目の新体制に向けた機構改革と人事異動を発表する。県内の脱炭素化や再生可能エネルギー普及を強力に推進する新設の「エネルギー環境部」の部長に、獅子原朋広・交流文化部副部長を起用する見通し。発令は22日付。

 今回の機構改革と人事異動は、2030年度の温室効果ガス排出量を13年度比49%削減する「ゼロカーボンふくい」の推進や、防災・危機管理の強化、来春の北陸新幹線県内開業後を見据えた交通まちづくり、県長期ビジョンの実現に向けた推進体制の強化が狙い。

 防災・危機管理の強化では、各部局を指揮監督できる権限を付与した知事直轄ポストの「危機管理監」に、中嶋浩一・安全環境部危機対策監が就くもよう。防災や原発の安全対策に特化した新設の「防災安全部」の部長には、坂本裕一郎・安全環境部副部長を充てるとみられる。これまで再生エネ普及や防災の事務を担ってきた安全環境部は廃止する。

 地域戦略部から改組する「未来創造部」は、部局横断的な政策の企画立案機能に特化させる方針。部長には、県長期ビジョンの策定に携わった藤丸伸和・新幹線・まちづくり対策監を充てるもよう。

 このほか、未来創造部内に新幹線・交通まちづくり局を新設。部長級の局長に武部衛・地域戦略部副部長を起用するとみられる。

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