50年の集大成 ステンドグラス制作・飯田さん回顧展 ナガサキピースミュージアム21日まで

手がけたステンドグラス作品を展示している飯田さん=長崎市、ナガサキピースミュージアム

 長崎県諫早市高来町在住のガラス工芸家、飯田健介さん(79)が約50年間かけて制作した多種多様なステンドグラス作品を展示する回顧展が25日、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで始まった。入場無料。5月21日まで(月曜休館)。
 飯田さんは米ニューヨークやフランスでステンドグラスを学び、国内外の教会、施設などで制作や修復に携わってきた。厚さ2~3センチのガラスをたたき割ってできた立体的な素材を使う技法「ダル・ド・ヴェール」を得意とし、カラフルなガラスを使った壁飾りや「光のオブジェ」(ランプシェード)などを手がけている。
 回顧展では、北松小値賀町の「旧野首教会」や福岡県久留米市の聖マリア病院などにある作品写真や教会の装飾の一部、イタリアの花ガラスを使ったペーパーウェイトなどを展示している。
 飯田さんは「ガラス素材の美しさを最大に表現したいと思い制作している。作品のガラス美を見てほしい」と語った。

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