ハウステンボス 働き方改革で“冬休み” 来年1月に4日間休業

 長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)は11日、働き方改革の一環として、来年1月9~12日の4日間、休業すると発表した。直営する五つのホテルも休館する。新型コロナウイルスなどの影響による臨時休園を除き、1992年の開業から年中無休で営業してきた。働き方改革での休業は初の取り組みとなる。
 HTBは4月、正社員と契約社員の処遇改善を発表。今年10月から年間公休数を現在の104日から8日間増やし、112日とすることを決めており、このうちの4日間を休業で対応する。休業期間は冬休みシーズン後の平日(火曜~木曜)で、影響が少ない時期を選んだ。
 ホテルについては来年1月8日のチェックアウト後から休館し、13日のチェックインから営業を再開。さらに2、4、6、9月に1日ずつ休館日を設けてスタッフの公休を確保する。
 HTBは「ワークライフバランスをより良くして人材の定着を図り、サービス向上につなげていくことで、観光業界の活性化に貢献したい」としている。2025年以降については採用を強化して休業、休館を実施することなく、公休を取得できる環境を整える方針。
 HTBは今年7月、来年7月にそれぞれ平均6%の賃上げをする給与改定を実施する。

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