広島から企業が移転 転出超過 8年連続の厳しい現実 東京・大阪への流出続く 市場規模と労働力が背景に

広島に本社を移した企業と転出した企業の数を比べると、去年は転出が2社多かったことが民間の調査会社のまとめでわかりました。転出超過は8年連続です。

帝国データバンク広島支店によりますと、去年、本社を東京などから広島に移転させた企業は21社、広島から県外に転出させた企業は23社で、転出が転入を2社上回りました。

転入では「サービス業」が8社で最も多く、転出では「卸売業」「小売業」「サービス業」がそれぞれ5社で最も多い結果でした。

転出超過は8年連続で、2013年から去年までの10年間の合計では、転入が162社だったのに対し、転出は225社と、63社転出が上回っています。

帝国データバンクは、「東京や大阪など大都市圏への転出が多く、人出の確保と市場規模の大きさが要因とみられる」としています。

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