コロナ週平均感染は3.11人 岩手県、5類移行後初の定点把握公表

 

 岩手県は17日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行後初めて、新規患者数を公表した。県内63の定点医療機関から8~14日の1週間に報告された患者数は1定点当たり平均3.11人だった。県によると、従来の「全数把握」方式と異なるためデータの評価は難しいが、医療逼迫(ひっぱく)は生じていない。

 県内10の保健所管内別では、1定点当たり患者数が多い順に奥州7.14人、釜石5.33人、宮古4.80人。全63定点の患者総数は196人だった。

 コロナの位置付けが8日、季節性インフルエンザなどと同じ5類に移行したことを受け、県は毎日の新規感染の「全数把握」を終了。63カ所の定点医療機関を設け、監視する方式に変更した。直近1週間分の報告を集計し、1定点当たりの平均を毎週水曜日に県感染症情報センターのホームページで公表する。

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