北陸自動車道の大型動物との接触事故、福井県内で7割以上 中日本高速道路2022年度まとめ、管内で前年より11件増加、注意呼び掛け

高速道路走行中の動物飛び出しに注意を呼び掛ける案内(NEXCO中日本Twitterより引用)

 中日本高速道路(NEXCO中日本)金沢支社は、2022年度に管内の北陸自動車道で発生した大型動物との接触事故件数が前年より11件増えたとして、注意を呼び掛けている。7割以上が福井県内で発生していた。

 同社によると、管内の北陸道で2022年度に発生した大型動物との接触事故件数は、前年度から11件増の62件で、そのうち福井県内は45件だった。石川県は14件、富山県は3件。動物の種類ではシカとの接触が9割を占めた。イノシシやクマと衝突したケースもあった。増加の要因は▽豚熱発生によるイノシシの駆除が進み、シカの生息数が増加▽2022年8月の福井豪雨による高速周辺の土砂堆積ーとみている。同社は注意を呼び掛けるポスターを制作、各所に掲示した。

 接触事故の多くが夜間に発生していることから、同社は「夜間は高速道路上に動物が『いるかもしれない』『飛び出してくるかもしれない』という意識した運転を。対向車や先行車がいない場合はハイビームで広い視界を確保して前方に注意してほしい」と呼び掛けている。

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 また、 動物と接触した場合は、安全な場所に車を停め、道路外に避難した上で警察(110番)や道路緊急ダイヤル(♯9910)に通報するよう求めている。携帯電話を持っていない、圏外の場合は最寄りの非常電話を利用してほしいとしている。

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