横浜でノーベル化学賞の吉野さんが講演 「脱炭素社会の実現」題材に

講演後、黒岩祐治知事から花束を贈られた吉野彰さん(右)=18日、県民ホール

 リチウムイオン電池の開発で2019年にノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰さん(75)=藤沢市在住=の講演会が18日、横浜市中区の県民ホールで開かれた。県や神奈川R&D推進協議会などの共催。「脱炭素社会の実現」をテーマに、県内の経営者や研究者ら約400人が耳を傾けた。

 リチウムイオン電池は充電して何度も使える小型、軽量な電池で、スマートフォンなどモバイル機器の普及に貢献。近年は電気自動車(EV)や、再生可能エネルギーで発電した電力の蓄積にも活用され、脱炭素社会への寄与が期待されている。

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