別室登校ある中学校、岩手は92% 岩教組、2022年度養護教諭調査

 

 岩手県教職員組合(岩教組、佐藤工委員長)は、別室登校する児童生徒への養護教諭支援に関する2022年度調査をまとめた。別室を使う子どもがいる中学校の割合は92.0%で、養護教諭1人当たりが支援に回る生徒は平均3.8人に上った。現場の負担が増し「学力保障が不十分」などと不安の声が上がる。

 調査は昨秋、県内小中433校に勤務する全養護教諭を対象に行い、330人が回答した。小学校で「教室に入りにくく、別室を利用する子どもがいる」のは67.0%で、養護教諭1人当たりが支援する児童の平均人数は2.2人だった。

 別室の利用先は保健室が最も多く、内訳は小学校71.9%、中学校64.1%。相談室や空き教室を活用し、担任や管理職、専門の支援員が対応するケースもある。

© 株式会社岩手日報社