来年初頭に開業予定 長崎マリオットホテル・総支配人にウエスト氏 長崎県内でALT勤務経験も

総支配人に就いたウエスト氏(右)と事業部長の砥綿氏=JR九州長崎支社

 長崎県長崎市尾上町に来年初頭開業予定の「長崎マリオットホテル」を運営するJR九州ホテルマネジメント(福岡市)は18日、総支配人に長崎県内の学校で外国語指導助手(ALT)として勤務経験のあるサイ・ウエスト氏(53)=英ロンドン出身=が就任したと発表した。
 同ホテルは、世界最大ホテルチェーンの米マリオット・インターナショナルが九州に初めて展開する高級ブランド。JR長崎駅の新駅ビル7階~最上階13階に入居する(6階以下の商業・オフィスエリアは今年秋開業)。客室数は約207室。
 ウエスト氏はホテル業界に20年以上携わり、マリオットでは営業や販売流通戦略策定などを担った。
 就任会見には日本語で臨んだ。当面は新型コロナウイルス禍から復調した国内客獲得に注力し、欧米、中国へ客層を拡大していく考えを示した。出島和蘭商館跡などの文化や出島メッセ長崎のコンベンション機能といった例を挙げ「インバウンド(訪日外国人)が長崎に来る理由がある」と期待。「今までにない国際ブランドを加え長崎のホスピタリティー(おもてなし)は向上する」と述べた。
 1992年から約3年間、ALTとして県立五島高、長崎市立桜馬場中、緑が丘中に勤務した経験もある。「長崎に戻って来られて大変うれしい」と話した。
 同席した元長崎駅長で同ホテル事業部長の砥綿陽介氏(46)は「“ハレの日”やビジネス会議で地元市民にもご愛顧いただきたい。世界から来るお客さまとの交流の場も提供し、新しい価値を生み出せれば」と抱負。新規採用や地産地消に力を入れるとした。

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