熱気あふれる、みこし渡御 山形・里之宮湯殿山神社例大祭

笑顔でみこしを担ぐ神幸会の会員たち=山形市

 山形市の里之宮湯殿山神社(渋谷宣寛宮司)の例大祭が18日に行われ、同神社の「神幸(みゆき)会」(佐藤直記会長)による熱気あふれるみこし渡御が市中心部で繰り広げられた。全行程を練り歩くのは4年ぶりで、沿道に活気をもたらした。

 新型コロナウイルスの影響で、みこし渡御は昨年まで規模を縮小するなどしていた。神事の後、担ぎ手たちは「ソイヤ、ソイヤ」と気合の入った掛け声を上げ、リズミカルな足取りで同神社を出発。約100人が参加し、文翔館周辺や七日町などを通る7キロほどのコースを約6時間かけて歩いた。愛らしい稚児舞の奉納も行われた。

 見物客からは声援や拍手が飛び、一帯はにぎやかな雰囲気に包まれた。佐藤会長は「地域の幸せとコロナ撃退を願ってみんな笑顔で担ぎ、思い切り盛り上がった」と声を弾ませていた。

威勢のいい掛け声を響かせ、みこしを担ぐ神幸会の会員たち=山形市・文翔館
笑顔でみこしを担ぐ神幸会の会員たち=山形市・文翔館

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